2009年10月12日

名古屋汎太平洋平和博覧会(3)

名古屋汎太平洋平和博覧会を今後調べるために、まずは概要から。


(名古屋汎太平洋平和博覧会のパンフレット)



■■名古屋汎太平洋平和博覧会
■主催:名古屋市、協賛:愛知県、名古屋市商工会議所
■期間:昭和12年3月15日~5月31日
■場所:名古屋臨港地帯、約15万坪(50万平方メートル)
■観覧時間:午前8時から午後5時まで(夜間開場は午後9時まで)

■博覧会観覧料
1.普通観覧料
 昼間 大人:金60銭/人、小人:金30銭/人、
     軍人(制服着用の現役下仕官兵):金30銭/人
 夜間 すべて昼間の半額

2.団体観覧料
 普通団体 30人~100人:金55銭/人、101人~500人:金50銭/人、
        501人以上:金45銭/人
 小学生、現役下仕官兵30人以上:金15銭
 小学生以外の学生生徒30人以上:金30銭


(名古屋汎太平洋平和博覧会のパンフレット)



■パビリオン・施設等
1.西会場
 中西門、西門、ラジオ館、トヨタ館、観光館、観光街、電気館、逓信館、
 近代科学館、機械館、資源館、日本製鉄館、燃料館、蚕糸館、染織館、
 農林館、水産館、温室、ベニア館、盆栽陳列場、三菱館、国防航空館、
 交通運輸館、運河館、陸橋、地下道、案内所、休憩所
2.東会場西部
 中東門、事務局、案内所、 透明人間館、岐阜館、豊田式館、産業本館、
 保健衛生館、体育館、大朝館、専売館、社会館、教育館、朝鮮館、
 外国館、貿易館、中南米館、蘭領印度館、シャム館、ブラジル館、
 日本陶器館、東京館、大阪館、兵庫館、海外発展館、冀東館、滋賀県館、
 神奈川館、噴水塔(中央噴水)
3.東会場東部
 東門、平和塔、迎賓館、演芸館、奏楽堂、愛知名古屋館、新愛知館、
 名古屋新聞、大毎館(大毎映画館)、歴史館、台湾館、京都館、満州館、
 満州館、案内所、文化住宅、檜荘、噴水、平和塔
4.東会場南部
 平和橋、南門、野外劇場、催物場、子供遊園、外国サーカス

■交通
1.市営電車
 料金 普通料金 片道6銭
2.バス
 料金 片道6銭
3.名古屋港線(臨時博覧会場駅)

■総予算 300万円
■入場者 約480万人(4,808,164人)

■昭和12年の名古屋の主な出来事
2月 新名古屋駅、笹島駅竣工
3月 桜通開通
3月 下之一色町、庄内町、萩野村編入
3月 東山動物園と命名、開園
3月 東山植物園開園
4月 国鉄中央線・鶴舞駅開設
8月 トヨタ自動車創立

■参考文献
1.名古屋汎太平洋平和博覧会のパンフレット
2.写真図鑑 大正の名古屋 愛蔵版、服部鉦太郎著、昭和55年発行、泰文堂

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